10.「東京で勝負させてくれ!」
カタログが出来たら次は営業。「営業を仕掛けるなら東京しかない!」
そう思っていたから、父に「東京で勝負させてくれ!」と
頼み込んだんだけど、ものすごく反対されて、大喧嘩。
名古屋を拠点にやればいいじゃないかというのが 父親の意見。
でも、東京で市場をつくらないと、いつまでたっても変わらないという危機感があったし、
中途半端にやるのは絶対に嫌だったね。
半端なことをしては、絶対に上手くいくわけないと思っていたし、
ここで一歩踏み出さず失敗したら、後悔以外、何も残らないからね。
結局しばらくの間、何度も話し合いを重ねたけど、
意見が交わることはなかった。
最終的には父が折れた形で、
たった一人で、東京で本格的に事業を展開することになったんだ。