

16.倉庫で一人「よっしゃー!」
サンプルが先方に到着したその日かな。自分は名古屋に滞在していて、まだ受注案件がなかったから、
夜になると相変わらずすることもなく…
倉庫や事務所を整理していた時だったんだけど、確か時間は夜の9時前だったと思う。
担当者の方から突然、電話がかかってきたんだよね。
「サンプル、見せてもらったよ」って。
サンプルに対する感想がもらえるのかなと思っていたら「すばらしいよ!」
「他社で動いていた企画だけど、僕の決裁で西川君のところに切り替えるよ!!」
と言われたんだ。
あまりに突然だったし、想定していなかった言葉だったから、
最初は、言葉がでなくてさ…「いいんですか!?」って聞いたら
「いいものを作ってくれたし、熱意を感じるからね。君と仕事するよ!」
「詳細を送るから急いで準備して!」って。
電話を切った後は、思わず、倉庫で一人
「よっしゃー!」って、ガッツポーズして喜んだよ。
自然と涙も出てきて止まらなくてね。
これが、お菓子事業の最初の仕事。
本当にうれしかった。
今でも鮮明に覚えているよ。